2021.10.8 16年ぶりのリーグ優勝への過酷な道
シーズン開幕から初夏までは、16年ぶりのリーグ優勝も確実やと思えた阪神タイガースでしたが、8月の東京オリンピックが過ぎたころから雲行きが怪しくなり、追いついてきた巨人と熾烈な首位争いを繰り広げている間に、両者とも大変なエネルギーを費やしてしまい、9月に入るとなんとヤクルトスアローズが首位に立ってしまいました。
それでも10月に入って、2位の阪神タイガースは首位ヤクルトとのゲーム差はわずか1.0ゲーム、3位の巨人は首位と5.0ゲーム差に拡がり、巨人は完全に失速してしまいました。
しかし、首位ヤクルトが絶好調で連勝中であるため、阪神タイガースが首位を奪還するためには、10月の最後の関東遠征9連戦を少なくとも7勝2敗のハイペースが必要です。
10月5.6.7の横浜での対DeNA3連戦は、阪神にとって3連勝が必須条件であったのに、迂闊にも2勝1敗に終わってしまい、
10月7日の時点で首位ヤクルトとのゲーム差は2.0でした。
そして今日、8日からの神宮での対ヤクルトとの直接対決の3連戦は全部勝ち切らないと
首位を奪還できなくなりました。それどころか今日勝たねばヤクルトにマジック11が点灯します。
これは大変苦しい条件です。首位ヤクルトの連勝を止めるには今日からの直接対決しかないのですが、チームの勢いはツキの有るヤクルトのほうが上です。
これは一大事です。オレも是非とも神宮へ馳せ参じなければなりません。
ということで神宮球場へやってきましたが、1塁側席しかチケットが空いてませんでした。
1塁側からだと阪神タイガースのベンチがよく見えました。
円陣を組んで気合を入れてます。
昨日の横浜での取りこぼしのようなことの無いよう頼みます。
さあ、やろうぜ!!
おまえら変なヤツは要らん!!
ヤクルトの先発は今年2年目の奥川です。
これから将来コイツに何度泣かされるやら。
ときたま投げ込むビュッと来る速球は、ほんと速いです。
全く手が出ません。
このところ絶好調の1番、近本でも打ち崩せません。
阪神タイガースの将来のエース、高橋遥も惚れ惚れするストレートを投げ込みました。
ヤクルト奥川も、阪神高橋も、両者とも惚れ惚れする投げっぷりで、
どちらもフォアボールも出さずに、ストライクゾーンで完全に真向勝負の展開でした。
1回ウラに青木、村上にヒット2本打たれて1点献上。
2回ウラに西浦にソロホームランを打たれて1点献上。
どちらも早いカウントからの狙い撃ちのような打たれ方でした。
勢いのあるヤクルト打線なので、これぐらいはしょうがないか。
高橋のピッチングは決して悪い投げ方でなく、観ていてもストレスが溜まりません。
低めに集めるストライク先行の投げ方でした。
情けないのは阪神の野手陣のバッティングでした。
3回まで奥川の前にノーヒット。阪神も早いカウントから打ちますが、ことごとく
内野ゴロやポップフライに打ち取られてゆきます。
しかし、4回以降、阪神の攻め方ががらりと変わり、奥川の投球数が突然多くなりました。と言っても、6回の攻撃を終えてまだ70球。
阪神高橋の投球数は、ときたま打たれはしましたが、5回を終えてたったの58球。
奥川よりも高橋の投げっぷりのほうが良かったです。
5回を終えて阪神1-4ヤクルト。この差は明らかに打力の差でした。
調子の良い近本でも奥川は打てませんでした。
マルテもシングルヒット1本のみ
なんとか奥川の投球数を増やして疲れさせてやろうと、梅ちゃんがひたすらファウルで
粘り続けます。
虎の4番、大山はこの日唯一の得点となるソロホームラン1本。
しかし、大山のホームランはいつもソロが多く、
ランナーが溜まると打てなくなります。
オマエ、ほんまに4番の働きせなアカンぞ!!
それに比べてヤクルトの4番、若きツバメ、村上さんはタイムリーが非常に多いです。
この日はホームランこそ打たせませんでしたが、3安打の猛打賞でした。
やはりコイツは凄いわ。何投げても撃ちよるわ。
青木よりも、山田よりも、ずっと怖いです。
7回ウラ、この日の唯一の阪神のチャンス、ヒット2本を交えて作った2アウト満塁。
奥川の制球が突然乱れはじめました。
木浪がヒットで出塁。
矢野カントクはこの日の勝負の運をこの人に全て賭けてしまいました。
ほんとバクチです。
安定感いっさい無し。ギャンブラーです。
2アウトだから仕方ないか? 唯一の満塁のチャンスを糸井に賭けました。
見逃しの三振、3アウト、チェンジ。
万事休す。
最後は、「青マクガフ、赤マクガフ、黄マクガフ」に抑え込まれて、
負けてしまいました。
これでゲーム差3.0
ヤクルトにマジック11が点灯しました。